本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、オーストラリア第3位の鉄鉱石メーカーのフォーテスキュー・メタルズ・グループ社(FMG社)は、中国最大の鉄鋼メーカーである宝鋼製鉄(Baosteel)と中国政府系の中国で最大級の産業・金融の総合コングロマリット(企業集団)であるシティック(CITIC)と、FMG社のバランスシートを改善するために、同社の資本再構成について話し合いを続けているとのことです。
企業名は公開されていませんが、中国の関連企業が、オーストラリアの外国投資審査委員会(Foreign Investment Review Board)に、FMG社への投資についての許可申請を行っているようです。 FMG社と宝鋼製鉄は、すでに緊密な関係があります。2012年6月には、両社でに西オーストラリア州のピルバラ地域におけるマグネタイト(磁鉄鉱)の開発を進めるFMG Iron Ore Bridgeプロジェクトに、共同出資(FMG社が88%、宝鋼製鉄が12%)した経緯があります。 ある情報筋によれば、FMG社は、以前にシティック社と、鉄道と港湾インフラへの投資について話した経緯があるとのことです。 FMG社は、負債を利用して、これまでビジネスを進めてきました。しかし、最近の鉄鉱石価格の下落から、何度か財政危機に見舞われています。 FMG社の社長Nev Power氏によれば、「私は、戦略的投資家が、弊社にとって最も適切なパートナーだと思う。我々は、資産の売却に興味を持っている投資家と継続して話をしている。我々にとってとても大事なことは、正しいパートナーを、正しい条件と価値で見ていることです。」と述べています。 FMG社は、負債に対する支払いが、2019年までに49億豪ドルにものぼるようです。 FMG社のピルバラ地域の鉱山における資本売却も、オプションとして挙げられていることが知られています。 リオティント社、BHP社は、資産レベルでのジョイントベンチャーを、昔は日本がパートナーとなり、現在は中国がパートナーになって行っています。 中国は、FMG社の主要な顧客であり、資本の投資家も、中国から来る可能性が高いと、The Australian Financial Review紙は、述べています。 http://www.afr.com/business/mining/china-cash-lining-up-for-fortescue-metals-group-20150525-gh9cny
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