朝日新聞によれば、伊藤忠商事は、海洋ごみに由来する原料を使ったポリ袋を開発したと発表しました。「日本で最も海洋ごみが多い島」とも言われる長崎県対馬の海岸に漂着したポリタンクを破砕して、再加工しました。海洋ごみをポリ袋の製品化につなげたのは世界で初めてということです。
子会社で日本最大手のポリ袋メーカー「日本サニパック」と共同で開発しました。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14710246.html?iref=pc_ss_date_article この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: www.j-abc.com/blog/marine-debris-finds-new-life-as-plastic-bags-in-a-world-first-in-japan.html?lang=ja
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朝日新聞によれば、紫外線を当てることで、ミカンの皮に抗菌物質を生成させ、腐敗を抑制する装置を開発し、販売を始めたようです。保管や輸送中のカビの発生を抑える効果が期待されます。
開発をした雑賀技術研究所によると、紫外線を照射すると、強いストレスを受けてミカンの自己防衛機能が活性化され、皮の部分にポリフェノールの一種で、抗菌物質の「スコパロン」が生成されて、腐敗を抑える。ただ、紫外線を当てすぎると、皮が黒くなるなどするため、適切な照射時間、強さなどを調整した。 開発された装置は長さ約1・5メートル、重さ140キロ。装置の中で、ミカンをコンベヤーで転がしながら移動させ、むらなく紫外線を照射する。照射時間は20秒から25秒程度。処理量は、1時間当たり、約700キロで、抗菌物質の効果は、2、3週間持続するという。 https://digital.asahi.com/articles/ASNCY76BTNCNPXLB00G.html?iref=pc_ss_date_article この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: www.j-abc.com/blog/ultraviolet-ray-machine-built-to-prevent-mandarin-orange-from-rotting-in-japan.html?lang=ja
朝日新聞によれば、車内エアコンに取り付ける「マスク」をホンダが開発しました。一部改良して発売する軽自動車「N―BOX」向けで、今後対象車種を広げていくようです。新型コロナウイルスの感染拡大で、ウイルス対策全般の需要が高まるとみています。
開発した「くるますく」は、エアコンが車外の空気の取り込みを抑える「内気循環」をする際に使う。素材の表面にある微細な突起がウイルスを捕獲し、ダメージを与えて減少させる。実験ではウイルスの飛沫(ひまつ)を15分間で99%以上除去。特徴が異なる4種類のウイルスへの効果を確認しているという。ただ、新型コロナについては検証方法が確立されておらず未確認だ。 https://digital.asahi.com/articles/ASNDS5F6DNDSULFA00C.html?iref=pc_ss_date_article この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: www.j-abc.com/blog/honda-develops-anti-virus-mask-for-car-air-conditioning-in-japan.html
朝日新聞によれば、マイクロプラスチックによる海の汚染が問題になるなか、繊維くずが出にくい素材も登場しているようです。フリースなどの化学繊維の服は、洗濯すると繊維が抜け落ちます。そうした繊維くずもマイクロプラスチックの一つだ。排水に交じって流れ出します。
繊維大手の帝人フロンティアの「デルタTL」は、繊維が抜け落ちにくいポリエステル素材だ。一般的なフリースは、繊維を起毛させて保温性を高めているため繊維が抜け落ちやすい。デルタTLはタオルのように丸いループ状に糸がつながれ、繊維が抜け落ちにくいのが特徴だ。国内外のアパレルメーカーに2018年度は約30万メートル、19年度は約50万メートルを販売した。同社の広報担当者は「欧米アパレルは環境意識が高く、サステイナブル(持続可能)な素材開発へのニーズが高い」と話す。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14734708.html この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: www.j-abc.com/blog/japanese-textile-makers-go-green-in-battle-against-micro-plastic-waste.html
日本経済新聞によれば、AGCは鏡とディスプレーの両方の機能を同時に満たす製品「ミラリア」を2021年前半にも本格販売するようです。鏡が反射する光と透過する光のバランスを独自技術で調整し、背面に設置するディスプレーの映像が見えるようにしました。コロナ禍の百貨店では顧客に対面で化粧をする接客が禁止されました。同社の製品を使うと顧客が化粧の手順を解説する動画と鏡を同時に見て、自ら化粧することも可能。コロナ禍の非接触に対する需要も取り込み、製品を拡販します。
通常の鏡はガラス表面に金属膜をコーティングして作るが、金属膜は光を透過しない。ディスプレーの映像を見せるためには金属膜は使用できなかった。ディスプレー用ガラスで大手のAGCは同製品で培った光学設計技術を応用して、金属膜を使わずに光を反射する鏡を設計した。 類似した製品は他社も開発しているが、AGCの製品の強みは鏡に映った姿とディスプレー映像の両方がはっきりと見える点だ。既存品はディスプレーの映像をはっきりさせると、鏡に映る自分の姿が暗くなり、見えづらくなるなどの課題があった。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66346880X11C20A1X93000?unlock=1 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/japans-agc-brings-ai-to-makeup-routine-with-smart-mirror.html?lang=ja
朝日新聞によれば、ゼネコン大手の鹿島はさまざまなロボットを使う最先端の建設現場を報道陣に公開しました。人手の不足を補い、労働環境を改善させることを狙います。
公開したのは、横浜市西区のみなとみらい地区で手がけている「横浜ゲートタワー」の建設現場だ。 外壁の取り付けは作業員2人が「アシストマシン」を使って進めた。屋上からクレーンをつっての通常作業に比べて、人手も時間も節約できるという。床のコンクリートを自動で滑らかにするロボットなども披露した。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14699221.html?_requesturl=articles%2FDA3S14699221.html&pn=3 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/robots-take-on-key-roles-at-construction-site-in-japan.html?lang=ja
朝日新聞によれば、運転中に体調不良や交通事故を起こした時に助けを呼べる「通報ボタン」が新型車に相次いで搭載されているようです。20年ほど前から高級車の一部で採用が始まりましたが、使い勝手のよさなどが評価され、急速に普及が進んでいます。
スバルが発表した主力車種「レヴォーグ」の新型車は追加装備で運転席の上に「SOS」と書かれたボタンがつけられる。押すと専用のオペレーターとつながり、やりとりができる。 このボタンはエアバッグが作動すると自動で通報する機能とともに初めて採用された。同社は「つながる安全」とアピールする。 同様のボタンの機能を日産自動車は6月発売の「キックス」の全車で標準装備にした。ホンダは2月発売の新型「フィット」、マツダも10月発売の「MX―30」など3車種に標準装備したり、追加で使えるようにしたりする。トヨタ自動車は全体の半数にあたる約30車種で標準装備する。料金体系は会社ごとに異なる。 https://www.asahi.com/articles/ASNBM71MKNBDULFA00X.html?iref=pc_ss_date この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/motorists-can-hit-sos-button-to-report-tailgaters-emergencies-in-japan.html?lang=ja
朝日新聞によれば、ホンダは、高速道路の渋滞時などにハンドルから手を離し、前を見ないでシステムに運転を任せられる機能を高級セダン「レジェンド」に搭載し、今年度内に発売すると発表しました。同日に国の審査に合格し、「型式指定」を取得した。国土交通省によると、この機能は5段階に分かれている自動運転技術の「レベル3」にあたり、実用化は世界初です。
五つのレーダーと二つのカメラのほか、レーザー光を使う「ライダー」と呼ばれるセンサーも五つ搭載し、車の周囲にある物体の形状まで詳細に把握する。価格は公表されていないが、現行モデル(消費税込みで約725万円~)より高くなるとみられる。当初は今年中の発売を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い遅れている。 https://www.asahi.com/articles/ASNCC61J4NCCULFA01M.html?iref=pc_ss_date この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/honda-to-roll-out-worlds-first-level-3-automated-car-within-fiscal-2020.html?lang=ja
朝日新聞によれば、大きさ0・5ミリ未満の早期乳がんを、電磁波を使って鮮明な画像に映し出すことに成功したと、大阪大学などのチームが発表しました。現在は細胞を染色する必要があり、診断まで数日かかっていますが、素早い診断に結びつく可能性があります。新しい診断機器の開発にもつながるということです。
チームは「非線形光学結晶」と呼ばれる特殊な結晶にレーザー光を当てると、電磁波の一種で、光と電波の中間ほどにあたる「テラヘルツ波」が発生する現象に注目。結晶の上に乳がんのサンプルを置いて下からレーザー光を当て、サンプルを通り抜けたテラヘルツ波を画像に撮ると、0・5ミリ未満の乳がんをはっきりと識別できた。また、早期の乳がんと進行した乳がんを見分けられた。 乳がんは、がん細胞が乳管・小葉の中にとどまる場合に「ステージ0」、しこりの大きさが2センチ以下でリンパ節転移がない場合に「ステージ1」とされる。腫瘍(しゅよう)の範囲が小さい場合にも、手術は必要になる。現在は、採取した細胞を染色して診断しているが、数日かかる。テラヘルツ波を使えば素早く、小さながんを発見できる可能性がある。 https://www.asahi.com/articles/ASNBV3F7WNBPPLBJ005.html?iref=pc_ss_date この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/electromagnetic-wave-can-detect-tiny-early-stage-breast-tumors-in-japan.html?lang=ja
朝日新聞によれば、AI(人工知能)を使い、マウスなどの受精卵が成長する過程を高精度に捉える画像解析技術を開発したと、慶応大や近畿大などのチームが発表しました。この技術を使えば、将来的に不妊症の原因となる卵子の質を客観的に評価できるようになり、体外受精の妊娠率の向上に役立つ可能性があるということです。
体外受精は精子と卵子を体外にとりだして受精させ、子宮に戻す不妊治療。卵子の質が妊娠や出産の成功率に影響するとされる。しかし現状は卵子を選ぶ際の客観的な基準はなく、それぞれの医療機関の基準に基づき、医療スタッフが目視で選んでいることが多い。医療機関ごとに妊娠率に差があるほか、公的医療保険の適用外で医療機関ごとに費用が異なり、適切な費用の設定がしづらいといった課題もある。 チームはマウスや線虫、ショウジョウバエの受精卵の画像計約7500枚をAIに学習させ、見えやすいように色をつけた細胞核を、立体的に認識できる技術を開発した。細胞分裂が進むにつれて、細胞核の数は増えるため、受精卵の成長のスピードなどを調べることができる。ヒトでも使えるか検討を始めているという。 https://www.asahi.com/articles/ASNC46DWXNC2ULBJ006.html この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/ai-analysis-may-lead-to-improved-chance-of-success-of-ivf-pregnancy-in-japan.html?lang=ja |
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