朝日新聞によれば、「かぶと虫」の愛称で知られる旧型のフォルクスワーゲン・ビートルなどのクラッシックカーを、電気自動車に改造する企業が日本にいるようです。
オズコーポレーションが販売する「e―Bug(イーバグ)」は外観も内装も旧型ビートルそのもの。だがアクセルを踏み込むと、「フオーン」とモーター音を響かせて軽やかに進む。エンジンをモーターに積み替え、電気自動車(EV)として生まれ変わらせたのだ。 「重たいハンドルや、振動が伝わってくる運転感覚はもとのビートルのままです」。古川治社長(48)がハンドルを握りながら言った。 車好きの古川さんは、パーツ販売や改造を手がける会社を20代で立ち上げた。 当時は「走り」を重視した改造が好まれた。だがやがてミニバンが流行。ファッションや自己表現の手段でもあった車が、単なる移動手段に変わっていくと予感した。 ハイブリッド車も出始めた。馬力や速度より環境性能が要求されるようになるかもしれない。そんな時代にどうビジネスを続けるか考えた。 得意分野はあくまで車の改造だ。そこで目をつけたのが、既存車のEV化だった。 アメリカから部品を取り寄せ、2010年にデモカーが完成。軽自動車のEV化キットを商品化した。 ただ、キット価格は100万円以上。軽自動車の改造費用としては高すぎた。 「ビジネスとして成り立たせるには付加価値がいる」 そこで取り組んだのが、ビンテージカーのEV化だ。 往年の名車の流麗なデザインは、尽きぬ魅力がある。だが何度修理しても壊れて、手放すこともできずに困っている人は少なくない。メッサーシュミットやイセッタといった名車のEV化を手がけ、少しずつ受注が増えてきた。 これらは一台ずつのオーダーメイドで費用が高い。もっと気軽にEVを楽しめるようにと企画したのが、完成車として販売するe―Bugだ。 ベースモデルは航続距離が70~90キロ。エアコンをつければもっと短くなるなど課題もある。でも音は静かでマシントラブルも少ない。車に詳しくない人でも乗れるという。 「EV改造は国内ではまだ少ない。ひとつのジャンルとして確立したい」。古川さんの目標だ。 https://digital.asahi.com/articles/ASM59635SM59ULOB00R.html?iref=pc_ss_date この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/japanese-firm-creating-eco-friendly-cars-from-bodies-of-classic-autos
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