日本経済新聞によれば、もはや定着した感のあるリモートワーク。無駄な会議が減り、家庭での時間が増える長所はあるが、ストレスや不安を覚える社員は増えているようです。社員同士が一堂に会する機会は減り、コミュニケーションはチャットやメールが中心。こんな世知辛い働き方を変え、相互理解を深めるためのサービスをスタートアップが打ち出しています。カギは「分かつ」こと。1つの物事を分けて共有したり、物事をいったん分けて伝えればリモートワークは続けられる。
6月初旬の金曜日の夜。ビデオ会議サービス「Zoom」で、ある企業の社員たちが集まり、絵を描くワークショップが開かれた。レジャー関連メディアを運営するプレイライフ(東京・港)が法人向けに始めたイベントサービス「バヅクリ」のプログラムだ。 司会役の進行に従って、中古品買い取りサービスを手掛けるウリドキ(東京・渋谷)の社員たちがグループに分かれ、最近食べたおいしいものや、流れる音楽からのイメージ、「私にとってのおうち時間」などを描いていく。 「クレヨンなんて持つの30年ぶり!」。プログラムは盛り上がり、小暮康雄最高経営責任者(CEO)が絵に込めた事業への思いを語るとみな耳を傾けた。小暮CEOは「新入社員や新メンバーもいるのにコミュニケーションは減る一方。それを埋めてつながりを持ってもらう」ため開催した。普段は見られない同僚や上司の一面を知り、イベントは和やかに終了した。 バヅクリでは本来業務とは一線を画したプログラムを通して社内の人間関係を構築することを目指している。お絵描き以外にも参加者宅に材料を送ってみんなで同じカレーを作って食べる調理や筋トレ、ボードゲームなど100種類以上のプログラムを用意する。プレイライフの社員が司会進行を務めて場を回し、「オンライン特有の距離感を感じさせない」(プレイライフ)。 同社の佐藤太一代表はバヅクリを「社内の飲み会に代替するサービス」と説明する。リモートワークで社員のつながりが分断され日常風景だった職場での雑談が減少。1つのプログラムを分かち合うことを通して同僚同士の距離を近づける。 5月末にサービスを始めたところ、延べ500人が利用。今後、事業ビジョンの共有やチームワークを重視する会社を中心に導入を狙う。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60416260W0A610C2X11000/ この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/japanese-startups-ease-the-loneliness-of-working-from-home.html
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