本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、今後25年間で東南アジアにおける石炭需要が3倍上昇し、オーストラリアからの石炭輸出も増加すると、国際エネルギー機関(International Energy Agency)の新しいレポートで、述べられているようです。
このレポートは、現在の状況下で苦しんでいるオーストラリアの石炭業界にとっては朗報です。理由としては、東南アジアにおける国内エネルギー需要が増えるため、将来、国内供給量を超えてしまうからです。特にインドネシアが例に挙げられています。 この結果、国際エネルギー機関は、燃料炭輸出では、2020年までに、オーストラリアがインドネシアを抜いて輸出量で第一位になると予想しています。 Whitehaven Coalの最高経営責任者であるPaul Flynn氏は、「70GW の新規石炭火力発電所が今後5年間でアジア全土で運転開始し、年間1億5, 000万トンから1億8, 000万トンの石炭が必要となる。たとえオーストラリアから半分輸出したとしても、足りない。」と話しています。 国際エネルギー機関は、東南アジアにおけるエネルギー需要が、今後80%上昇すると予測しています。その理由としては、政府が、まだ電力が供給されていない1億2,000万人と、木材や糞を燃料に使用している2億7,600万人によりクリーンな燃料を供給することを求めているからです。 これらの地域での石油製造は縮小し、天然ガス生産も成長が遅いことから、需要に対応するために、地域での石炭生産と輸入に頼らなければならないということです。 国際エネルギー機関は、東南アジアにおける燃料炭の生産は、年間2億3,000万トンまで上昇するが、需要は年間3億トンまで上昇すると予測しています。 また、CO2排出などに対応するため、石炭プラントへのより効率的な技術開発が進む必要があるとも指摘しています。効率性は、平均で5%程、改善しているとはいえ、依然として効率の悪い既存のプラントが石炭火力の半分を占めると予想されているからです。 新しい資源大臣であるJosh Frydenberg氏は、インドネシアのセブ島で開かれたアジア太平洋経済協力でのエネルギー大臣による会議に出席し、会議で、石炭の重要性が強化されたと述べています。 http://www.afr.com/business/mining/coal/australias-coal-exports-set-to-rise-as-southeast-asia-demand-surges-20151013-gk7sms この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-australias-coal-exports-set-to-rise-as-south-east-asia-demand-surges
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