The Australian Financial Review紙によれば、シリコンバレーで最近人気のシェフは、料理ロボットのサリーで、サラダを専門に作るようです。
サリーは、サラダを作らせたらなかなかの腕前ようです。ロボットと言っても、人間の形をしているのではなく、緑色と茶色に塗られたボックスタイプのロボットで、数十億ドルにのぼるファーストフードサービスロボットの新たなプレイヤーになる可能性があります。 サリーは、冷蔵庫と同じくらいの大きさで、21の異なる食材を使います。調理時間はわずか60秒で、1,000種類の異なるサラダを作ることも可能で、注文した人は、サラダを作る工程を見ることも出来ます。 サリーは、重量が159kgと重いために、現時点では家庭用というよりは商業用としての利用をが見込まれています。このサリーを製作したのは、Deepak Sekar氏、まだわずか35歳です。 Sekar氏は、サリーは調理時間が短いだけでなく、カロリー計算をしてお客様に伝えること、そして人の手を介さないので、衛生面で優れているということです。ただし現時点では、サリーがサラダを作る前に、人が刻んだ食材をマシーンに入れる必要があるようです。食材をロボットで刻むのは、現時点では複雑ということが主な理由です。しかし、将来的には食材を刻むこともロボットが出来るように開発をしていくようです。米国のシリコンバレーでは、今年の春にサリーがレストランでデビューするようです。一般公開は、4月13日を予定しています。 気になる価格ですが、1体当たり3万米ドルです。レンタルすることも可能で、その場合は、毎月500米ドルということです。今年度の第三四半期から、サリーの事前注文を受け付ける予定です。 Sekar氏は、サリーをまずはホテルに導入したい意向があります。理由は、ビジネスマンが夜遅くにチェックインした際に、ルームサービスは充実していないからです。また、コンベンションセンター(会議場)、空港、トレーニングジムなどにも導入したいということです。サリーが、マクドナルドなどのファーストフードチェーンで利用されれば、新鮮なメニューの拡充ができ、キーとなるアメニティーになる可能性があるということです。 Sekar氏は、次のプランも考えています。サリーがサラダ作りビジネスで成功すれば、今度はエスニック(中華、メキシコ料理、インド料理)なども作れるように開発をしたいと考えています。また、家庭用の料理ロボットの開発も進めたいとのことです。 Sekar氏は、「最初にコンピューターが開発された時のことを思い出して欲しい。当時は、部屋と同じくらいの大きさだった。手軽に買うことが出来る料理ロボットの開発は、数十年はかからずに実現するであろう。しかし、その実現が来年でないことは確かだが。」と述べています。 http://www.afr.com/technology/the-latest-celebrity-chef-is-a-chowbotics-robot-named-sally-who-whips-up-salads-20170404-gvdvmb この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/-the-latest-celebrity-chef-is-a-robot-named-sally
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