日本経済新聞によれば、ワサビ加工品メーカーのマル井は米国でワサビ関連製品を増産するようです。現地の合弁会社の工場を移転増設し、生産能力を現在の2倍以上に引き上げます。米国ではすしなどの和食人気に加え、ドレッシングなどワサビの利用範囲も広がって需要が伸びています。南米や欧州などでの拡販も視野に入れながら海外事業を拡大するようです。
マル井は持ち帰りすしチェーンを運営する米企業と2000年にロサンゼルスで合弁会社を設立。粉ワサビやドレッシング、ソース類などを生産・販売している。日本で生産した肉にも合う「あらぎりわさび」なども合弁会社が輸入販売する。 米国ではすしや刺し身といった日本食人気が続き、欠かせない調味料としてワサビの需要も拡大している。井口彰社長は「ドレッシングやタレなどとしても使われており、1回に使うワサビの量も日本より多い」と説明する。 米国でのワサビの市場規模は年5%程度の伸びが続いており、南米でも10%以上のペースで拡大が続いているという。マル井は早い段階から米国での現地生産に踏み切って販売を伸ばしてきた。現地法人の売上高は非公表だが、5年前に比べて20%以上伸びた。 ただ、このままでは需要に応えきれなくなると判断し、今秋以降をメドにロサンゼルス近郊に工場を移転する。工場の面積は現在の1.5倍程度となり、生産能力も2倍以上になる見通し。賃借する建物の改装や新たな生産設備の導入などに2億円程度を投じる計画だ。 新工場ではワサビ入りドレッシングやロールすし向けのソース類などワサビ関連商品のラインアップも広げる。井口社長は「代理店を介して南米や欧州などでの市場開拓にも力を入れていきたい」と話す。 マル井が本社を置く安曇野は全国的にも知られたワサビの産地。同社も日本では「安曇野ブランド」を強調した本格的な商品や、青ジソを混ぜたワサビなど多彩な品ぞろえを進めて堅調な販売を続けている。20年3月期の売上高は前期比微増の26億円弱を見込む。 マル井は18年にはベトナムでワサビ加工品の委託生産と販売を始めている。米国市場のほかに、アジア諸国・地域での販売も拡大したい考えで、米工場の拡張と合わせて国内外で着実な成長を目指す。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54698480S0A120C2L31000/ この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/no-longer-just-a-sushi-extra-wasabi-gets-its-moment-in-the-sun.html?lang=ja
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