本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、西オーストラリア州にあるDeGrussa鉱山(銅および金を採掘)において、太陽光発電を導入するようです。これは、鉱業においてクリーンエネルギーを利用する最新の取り組みの例と言えます。
この太陽光発電の導入により、年間500万トンのディーゼル燃料を削減できるようです。これはこの鉱山で必要とされるエネルギー需要の1/5に当たります。鉱山所有者であるSandfire Resources社によれば、エネルギーコスト(燃料費)を半減することが出来るとのことです。 Rio Tinto社を含めた資源会社は、チリから南アフリカに渡り、世界各地で太陽光発電を導入しており、長期的な視野でコスト削減を進めています。Navigant Consulting社の試算によれば、世界における鉱業に対する太陽光発電市場は、2013年の4,200万豪ドルから、2022年には20億米ドル(28億豪ドル)まで成長すると予想されています。 世界第2位の資源会社であるRio Tintoは、米国企業のFirst Solar とIngeneroと共に、豪州クイーンズランド州のWeipaにてボーキサイト生産施設で太陽光発電の実証プラントの建設を完了させています。 Sandfire Resources社の社長Karl Simich氏は、「我々は、恵まれた太陽の光を利用して発電できる素晴らしい機会を獲得した。」と述べています。DeGrussa鉱山については、20ヘクタール、10.6MWの太陽光発電設備となり、34,000のモジュールが西オーストラリア州都のパースから北に900kmのサイトに来年2月に導入される予定とのことです。 Sandfire Resources社およびRio Tinto社の進める太陽光発電設備は、オーストラリア連邦政府からの補助金を活用しています。金の生産者であるDoray Minerals社によれば、規模の小さな鉱山では、コストの面で太陽光発電を導入することは難しいと話しています。 Doray Minerals社の社長Allan Kelly氏は、「初期投資額を考えると、生産できる期間が短い鉱山では、返済することが難しい。もし我々の鉱山が、10年間生産するだけの埋蔵量および能力があれば、間違いなく太陽光発電の導入を検討する。技術は、進んでいるのだから。」と述べています。 DeGrussa鉱山は、日照時間が一日当たり9~10時間で、太陽光発電により年間約12,000トンの二酸化炭素を削減でき、さらにコストも削減できるとのことです。 http://www.afr.com/business/energy/solar-energy/sundrenched-miners-look-to-the-skies-to-cut-fuel-costs-in-half-20150827-gj96tj この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/sun-drenched-australian-miners-look-to-the-skies-to-cut-fuel-costs-in-half
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