本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、オーストラリアでの牛肉価格が、部位によっては過去6カ月間で50%程度も高騰しているようです。要因としては、海外からの需要が強まっていることに加えて、為替、干ばつなどの影響があるようです。
牛肉価格の高騰は、豪州における食肉加工産業にも影響を与え、豪州国民は、牛肉を食べるためにこれまでよりも高い価格を支払う必要があるということです。 肉屋を営むPeter Bouchier氏は、価格の上昇分を、顧客にすべてお願いすることは難しいと述べています。また同氏は、メルボルンでいくつか(肉の)アウトレットを経営しているが、牛肉の高級部位は、今後、肉屋やレストランのメニューから消えかねないと述べています。 小売業者も対応に追われています。オーストラリアの大手スーパーマーケットチェーンのColesは、「牛肉価格の上昇は、牧場農家にとっては嬉しいニュースだが、スーパーマーケットチェーンでは、影響を最小限にするために必死に取り組んでいる。しかし、いくつかの牛肉商品については、販売価格を上げる必要がある。」と述べています。 他のスーパーマーケットチェーンAldiも、牛肉価格の上昇により、(牛肉の)価格が安い部位を見つけるのは、大変だ。しかし、お客様によっては、鶏肉や豚肉を新たに購入しているケースも出てきている。」と述べています。 CWB The House of Quality Meat社は、牛肉などをレストランに卸し、また、飲食店などとも契約をしています。同社で16年間働いているTarik Yalcin氏は、牛肉ステーキやソーセージなどの価格が、今後も高い水準で推移すると見ています。 また同氏は、「海外からの牛肉の需要が上昇していることから、豪州における牛肉価格が今後下がる見通しはほとんど見えない。(豪州国内の牛肉価格の)すべては、輸出価格と連動している。」と述べています。 牛肉価格の上昇は、食品加工産業にも影響を及ぼし、労働シフトを減らしたり、生産を減らしたりして対応しているとのことです。 http://www.afr.com/business/retail/sausage-and-steak-lose-sizzle-as-beef-prices-bite-20150709-gi8q5p
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