屋根に取り付けるソーラーパネルに関して、皆様は、パネルが過剰に熱くなると発電効率が低下することを知っていましたか?本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、オーストラリアでこの問題を解消するための面白いプロジェクトが進行中のようです。
フローティングシステムのソーラーパネルをオーストラリアで初めて導入を目指しているInfratech Industries社は、南オーストラリア州に1,750万ドルのプロジェクトを手掛けています。フローティングシステムで陸上のソーラーパネルよりも57パーセント多い電力を作れると話し、今後はこのシステムを鉱山や農業地域へ拡大していくため、今後数年間のうちに同社を、株式上場することを目指しているとのことです。 同社は、シドニー、シンガポール、そしてカリフォルニア州のサンディエゴにオフィスを持ち、水に浮くフレームを使って大きなソーラーパネルを水の上で固定し、最適にソーラーパネルが(過剰に熱くならないよう)冷却され、発電できる技術を開発しています。多くの家庭で屋根に取り付けているソーラーパネルは過剰に熱くなることで(発電)効率が下がるが、この技術は発電効率を下げずに発電できると話しています。 同社は昨日、オーストラリアでの初めての試みであるフローティングシステムを使ったソーラーパネルについて、オーストラリアのアデレードから北へ200㎞のJamestownにある、大型の廃水処理設備に、設置すると発表しました。 同社の最高経営責任者であるRaj Nellore氏は、「3つある廃水池のうちの一つに110枚のソーラーパネルを設置し、すでに運転している。次の第2フェーズでは4,000枚のソーラーパネルを、今年5月に設置し、更に800枚のパネルを別の廃水池に設置する予定である。」と話しています。 同氏は、Infratech Industries社の大株主で、「需要に応じるため更なる資金が必要となり、そのために企業を上場する。南オーストラリア州でのプロジェクトがショーケースとなり、大きなスケールでどのように運用できるかを実際に皆様に見ていただくことが出来る」と話しています。 また同社は、カリフォルニア州でも、同様なプロジェクトを建設中とのことです。 同氏は、「このシステムは、鉱業エリアで発電している地域や農業のために電力を供給している場所に設置するのが最適で、大型の雨水回収装置が設置してある住宅地域についても可能性がある」と話しています。 南オーストラリア州Flinders大学のエンジニアや研究者15人が、Jamestownのサイトでこの技術開発のサポートをしています。3.5MWのソーラーパワーシステムは、同地域の地方自治体によって運営され、廃水設備へ電力を供給しています。また余剰電力は、Jamestown近郊で、使用されているようです。 http://www.afr.com/business/infratech-industries-eyes-asx-listing-as-floating-solar-project-powers-up-20150429-1mvdzr
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