日本経済新聞によれば、外食各社が宅配事業の拡大に向けてインターネット企業を活用するようです。日本マクドナルドは配車アプリ大手の米ウーバーテクノロジーズの宅配サービスを都内で導入。大阪王将のイートアンドは宅配サイト「出前館」に商品の配送委託を始めました。深刻な人手不足で宅配要員の確保は難しいようです。高齢化などで宅配需要は拡大しており、ネット企業のサービスを取り込み対応します。
日本マクドナルドは26日、六本木ヒルズ店(東京・港)など都内33店舗でウーバーの宅配サービス「ウーバーイーツ」を29日から導入すると発表しました。自前の配達サービス「マックデリバリー」は配達料が300円で1500円以上から注文できます。ウーバーイーツの配達料は380円ですが、注文の最低金額がないため一人でも気軽に利用できるようになります。 利用者はウーバーイーツのアプリやサイトから注文します。ウーバーの配達を担う登録者に連絡が届き、登録者がマクドナルドの店舗で商品を受け取り配達します。マクドナルドは自前の配達要員やバイクを確保する必要がなく、配達コストを抑えられます。現在は配達要員が不足し注文に対応しきれない店舗もあるということです。外部委託を活用して宅配事業を拡大させるようです。 大阪王将を運営するイートアンドは夢の街創造委員会の宅配サイト「出前館」の活用を6月から本格的に始めました。まず「エトモ中央林間店」(神奈川県大和市)で利用を開始しました。自前で宅配できる店舗は3月末時点で42店舗ありますが、「配達要員を確保するのが難しい」(同社)。様々な地域に対応できるよう、今後は楽天デリバリーの活用も検討するとのことです。 吉野家も6月から一部店舗で宅配事業に出前館を活用。回転ずし店「スシロー」を運営するスシローグローバルホールディングスもウーバーイーツなどで宅配を始めました。 深刻な人手不足で外食企業は店舗運営の見直しを迫られています。ロイヤルホストは1月に24時間営業をやめたほか、すかいらーくも営業時間を短縮しました。各社とも売上高が抑えられるうえ、三大都市圏のフード系の時給が5月に過去最高を更新。店舗運営は厳しさを増しています。 外食の宅配は高齢者や育児中の親の需要が見込めるほか、働き方改革で昼食を手早く済ませる会社員などの需要が増えています。東京都江東区に住む20代の会社員女性は「外出したくないときに便利」と出前館などのサービスをよく使うということです。 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO18134380W7A620C1TI1000/ この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/japans-restaurants-tap-it-companies-for-deliveries
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