本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、カンタス航空は、売り上げが伸び悩んでいるジェットスター・ジャパンに20億円の追加資金投入し、今後もアジアでの格安航空ビジネスで最大規模に成長することを目指すようです。
カンタス航空と日本航空は、ジェットスター・ジャパンの国内線および国際線事業の拡大のために、2014年11月に、110億円の資金を2回に分けて投入することに合意をしました。1回目の資金投入額は70億円でしたが、2回目の資金投入時期は明確に示されていませんでした。 ジェットスターの担当者は、カンタス航空は2015年に資金投入をすると話していました。一方で、日本航空の担当者は、「ジェットスター・ジャパンの経営計画と、財務状況をみて、2回目の追加資金については決定する」としています。 日本航空の担当者は、「ジェットスター・ジャパンの安定したビジネスの実現のために、必要なサポートを今後も継続していく。」と話しています。 ジェットスター・ジャパンは、昨年度、大阪拠点の開業が遅れたこともあり、111億円の損失となりました。今年の上半期の業績は、昨年度に比べて円高が進み、また、航空運賃の価格競争が激しさを増しましたが、昨年度の上半期と比べると、損失額は、減少しているようです。 ジェットスター・ジャパンは、20の航空機を所有し、成長を続けている日本の格安航空市場において、60%のシェアを有しています。今年上半期においては、航空運賃からの収益が、11%上昇したようです。日本航空によれば、今年初めの3カ月については、ジェットスター・ジャパンの搭乗率は、平均で75%でした。しかしこの搭乗率は、格安航空市場では、まだまだ低い水準のようです。ちなみに、収益が出ているジェットスター・オーストラリアでは、同期間の平均搭乗率は、82.9%でした。 しかし、ジェットスターグループの最高経営責任者のJayne Hrdlicka氏は、「日本の(航空)市場は非常に大きいため、ジェットスター・ジャパンは、最も長期的な成長の可能性を持った、(同社の)アジアの企業(グループ部門)である。」と話しています。 http://www.afr.com/business/transport/aviation/qantas-to-pump-more-funds-into-jetstar-japan-20150628-ghy64i
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