The Australian Financial Review紙によれば、オーストラリアの和牛生産最大手であるAustralian Agricultural Companyは、今年の9月末までの6カ月間で和牛の頭数を増やすなどして、来年の売上げアップを目指しています。
同社は、和牛への給餌日数を増やし、一方で和牛でない牛と生体牛の販売量を削減するという、戦略の根本的な見直しを実行したため、売上げ利益は17%減少し、2億1,400万豪ドルとなりました。 同社のマネージングダイレクターであるJason Strong氏は、「私は、企業が垂直統合を行うことによって、ブランド化された商品を販売することで、価格を引き受けるのではなく、価格を決める側になることが可能となるため、現在の移行プロセスに満足している。」と述べています。 また、「この移行によって、いくつかのメリットが見え始めているが、完成するまでは、まだまだ道のりは長い。」と述べています。 「それぞれの牛プログラムに対して、安定した供給を確実なものとするために、9月30日までの6カ月間で、サプライチェーンの統合を継続して行った。」と述べています。 「需要と供給に対するサプライチェーンについて、我々の知識が向上したことで分かったことは、1年間安定して牛を供給するためには、最初の6か月分の牛をきちんと確保することで必要で、これにより2017年の下半期および2018年を通じて、牛を安定供給することが出来るようになる。」と述べています。 「これによって、短期的な視野で見ればキャッシュフローは影響を受けてしまうが、今後の牛の販売からのリターンは改善する。」と述べています。 同社は、世界の高級牛肉ブランドの生産者になることを目指しており、今年10月に、シンガポールでWestholme とWylarahというブランドで販売を開始しました。今後18カ月かけて、他の主要な海外市場で、ブランド展開をしていくということです。 シンガポールへの進出は、同社の垂直統合された、高級ブランド牛肉を販売するビジネスへの移行におけるもっとも新しい取り組みで、「我々の商品を販売してお客様までお届けする方法を、根本的に変えるものである。」と述べています。 この戦略によって、今後は継続して、平均販売価格が上昇していくということです。 http://www.afr.com/business/agriculture/livestock/australian-agricultural-company-tips-wagyu-sales-to-rise-next-year-20161123-gsvg89 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-australian-agricultural-company-tips-wagyu-sales-to-rise-next-year
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