The Australian Financial Review紙によれば、住宅専門家は今後のオーストラリアにおける住宅や商用の不動産価格の成長率について、今後12カ月でこれまでの半分程度になると予想しています。不動産市場が冷え込んでいること、投資家に対する貸し付けの引き締め、不動産供給過多などが主な要因のようです。
ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)とProperty Council of Australia(豪州不動産評議会)が共同で行った最新の調査によるもので、投資家向けの不動産に対する貸し付けは5月まで5カ月連続で減少しており、また、6月の四半期における住宅価格も減少をしています。 住宅オークションでの成約率も、主要都市で減少しており、シドニーとメルボルンにおいては、住宅の売却を希望する人が多くなっており、市場に出ている物件数は、過去2年間で最も多い状況となっています。 オーストラリアにおける今後の住宅価格の成長率については、これまでの20.2ポイントから4.3ポイントに減少すると予想されています。Australian Prudential Regulation Authority(オーストラリア健全性規制庁)による厳しい規制が、大きな影響を与えていると述べています。 4月にシドニーでの住宅価格は、1.3ポイント減少しました。シドニーがあるニューサウスウェルズ州全体では、3カ月前の29.6ポイントから、1.7ポイントまで大幅に減少しました。ビクトリア州についても、3カ月前の29.1ポイントから7.1ポイントに大幅に減少しました。 現在、多くの住宅所有者が住宅価格の成長率がさらに減速する前に、住宅を売却することを望んでおり、これによって住宅開発業者は将来に不安を覚えています。マンションに対する建設承認は、5月までの3カ月間で28%減少しました。銀行が、住宅開発に対する融資の取り止めなどが原因のようです。ビクトリア州、ニューサウスウェルズ州、そして連邦政府による、海外からの住宅購入者に対する新しい税の導入が、市場に大きな影響を与えているということです。 http://www.afr.com/real-estate/capital-growth-expectations-halve-for-housing-retail-property-20170710-gx8n24 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/property-price-growth-to-halve-in-australia
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