The Australian Financial Reviewによれば、リオティントは、オーストラリアにおける2つの主要な石炭資産を、ヤンコールに24億5,000万米ドル(32億豪ドル)で売却するようです。
1月24日に締結された文書によれば、ヤンコールはニューサウスウェルズ州のHunter Valley Operations mining complex (HVO)で、リオティントが所有していた67.6%の権益を取得し、さらにMt Thorley Warkworthの石炭鉱山の権益も取得しました。 Mt Thorley Warkworthの石炭鉱山は、2つの露天掘り石炭鉱山から成り立っており、リオティントは現在、Mt Thorley鉱山の80%の権益を、そしてWarkworth鉱山の56%の権益を所有しています。 リオティントは、2013年以降、70億米ドル相当の資産売却を進めています。 ヤンコールの親会社は、中国国有企業のYankuang Groupです。ヤンコールは、2009年にFelix Resourcesを買収、2011年にはSyntech ResourcesとWesfarmersの高品質な石炭鉱山を買収、2012年にはGloucester Coalを買収しました。しかし、石炭価格が高騰していた時の買収だったために、巨大な損失が続いていました。 ヤンコールの株式78%を所有しているのが、香港の上場企業であるYanzhou Coalで、そのYanzhou Coalの株式87.8%を所有しているのがYankuangです。 今回の買収額については、支払いが2月24日までに行われた場合、23億5,000万米ドルとなるようです。 ヤンコールは、現在三菱商事が所有しているHunter Valley Operationsの32.4%の権益についても買い取ることで合意をしているようです。 リオティントは、今回の合意条件として、石炭価格が1トン当たり75米ドルを超えた場合、今後10年間に渡って石炭売却におけるロイヤリティーを得ることが出来るということです。また、ヤンコールは、リオティントの子会社である船会社を、石炭の輸送に使用することも合意しています。 リオティントの株主は、今回の合意に関して、今年の4月から6月の間で、投票する機会を与えられます。また、今回の合意は、リオティントの株主からの承認を得ることの他に、オーストラリアと中国政府、ヤンコールの株主、そしてニューサウスウェルズ州政府からの承認を得ることが条件です。 ヤンコールは、資金の問題で今回の買収について取り消すことも出来ますが、その場合は2,350万豪ドルの支払いをリオティントに対して行う必要があります。 http://www.afr.com/business/mining/rio-tinto-sells-thermal-coal-assets-to-yancoal-20170124-gtxs33 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-rio-tinto-sells-australian-major-thermal-coal-assets-to-yancoal
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