健康な人、乳がん患者、大腸がん患者それぞれ15人の尿を分析し、検出された約1300種類の糖や脂質のうち、健康な人とがん患者で含まれる量に違いのあるものを探しました。その結果、約10種類を比較すれば、健康な人と乳がん患者、大腸がん患者を見分けられることがわかりました。比較する種類を減らすと、がんの部位の違いはわからなかったが、がん患者と健康な人は区別できたということです。
今後は医療機関と連携して約200人の乳がん患者の尿を分析してさらにデータを集めるようです。また、がんの進行度や他のがんでも見分けがつくかなどについても研究を進めるということです。
日立製作所基礎研究センタの坂入実チーフサイエンティストは「現在のがん検査は医療機関で受ける必要があり、部位ごとに検査も異なる。尿からがんを見つけることができれば負担も少なく、検査機会も増やすことができる」と話しています。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ6G7FXVJ6GUBQU00S.html
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http://www.j-abc.com/blog/-urine-sample-tests-for-cancers-of-the-breast-and-colon-on-the-way-in-japan