The Australian Financial Review紙によれば、オーストラリアの輸出における柱の一つである鉄鉱石の価格が好調を維持しているようです。今後価格を下げる要因の一つとして、中国国内における鉄鉱石鉱山の総産出量が挙げられています。
鉄鉱石価格は、週末に1トン当たり92.61米ドルとなり、金曜日の終値より2%、過去1週間で約7%上昇しました。 1月以降の鉄鉱石平均価格は、1トン当たり85.87米ドルですが、ブラジルのVale社が新たに鉄鉱石産出を始めている11D鉱山によって、鉄鉱石の価格が今後下がると予想されています。 しかし、Vale社の11D鉱山からの鉄鉱石産出量が、予想よりも遅いペースで行われていること、そして西オーストラリア州のピルバラ地域での豪雨によって、BHPビリトン、リオティント、フォーテスキュー社などが、鉄鉱石の輸出量に影響が出ているようです。 鉄鉱石の搬出を行うPort Hedland港では、2月における鉄鉱石の搬出量が、昨年の同時期に比べて減少しており、昨年の12月に予想されていた搬出量よりも19%低くなったようです。 リオティント社の最高経営責任者であるJean-Sebastien Jacques氏は、「今年は、中国の経済が強い状況が続くと見ている。また、中国国内での小規模そして非効率的な製鉄所の生産停止が今後も続くことによって、リオティント社が生産しているような高品質な鉄鉱石への需要が増えていくと見ている。」と述べています。 一方で同氏は、中国国内における鉄鉱石鉱山の総生産量が、今後の鉄鉱石価格を下げる要因の一つになると述べています。 同氏は、「3年前は、中国国内での鉄鉱石総生産量は、4億トンを超えていた。我々の見解では、現在は約2億7,000万トン程度であると見ている。冬が終わり、今後夏を迎えるにあたって、どのような状況になるのか注視している。」と述べています。 マッコーリー銀行では、今年後半の鉄鉱石価格を、1トン当たり50米ドルと先週予想しています。 最近のロンドンでの新聞記事によれば、Westpac銀行でCEOを務めていたGail Kelly氏が、今年の終わりごろにBHPビリトン社の会長候補として名前が挙がるかもしれないと報じています。 Gail Kelly氏は、現在、BHPビリトン社の役員ではなく、また、同社の次期会長については、早くても今年の半ばまでは、発表されないということです。 http://www.afr.com/business/mining/china-mines-the-only-threat-to-steely-iron-prices-20170319-gv1i71 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/-china-mines-the-only-threat-to-steely-iron-prices
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