オーストラリアのテクノロジー企業では、優秀な技術者への需要が非常に高く、これを満たすために、私達は何が出来るのでしょうか?
The Australian Financial Reviewによれば、オーストラリアの高等教育機関に約30万人の留学生が通っており、その多くが中国やインドから来ている学生で、ソフトウェアエンジニアや数学などの専攻分野を学んでいます。 私達は、このような学生たちに対して就学後もオーストラリアに滞在し続けてもらうための努力をしなければなりません。 シドニー大学の講師は、「中国からの学生は、以前はオーストラリアに移住するために、(オーストラリアで)勉学に励んでいた。しかし最近は、多くの留学生がビジネスやエンジニアリングの学位を取得後、オーストラリアに移住するというよりは、中国に帰国して起業家となることに興味を持ってきている」と述べています。 オーストラリア政府では、2,800万豪ドルの予算を取り、技術革新を進めるためのマーケティングを行っていますが、その使い方を巡って様々な議論がなされています。 この予算の一部を、オーストラリア国外で使用し、海外からの優秀な技術者や企業の誘致先として、オーストラリアをもっとプロモーションするために使用すべきという意見も出ています。 また、457ビザを簡素化することで、起業して間もない企業などが優秀な技術者を確保しやすくなるなどのメリットを得ることが出来るのですが、まだ何も変わっていないのが現状です。 移民局は、例えばソフトウェアエンジニアの457ビザ申請プロセスに、8週間もの申請期間を取っています。 他の国からも、優秀な技術者の要望は強く、ビザの申請期間が長いことで、優秀な人材を確保できていないケースもあるようです。 ある企業では、自社のエンジニアを海外からオーストラリアに派遣するために457ビザを申請しました。申請プロセスは8週間を要しただけでなく、費用もかかりました。一方、同社でオーストラリアの人材をアメリカに派遣する際は、オンラインで申請でき、ビザも申請後すぐに取得できたということです。 例えば、海外の技術系企業で数年間働き、資格を取得した技術者を、オーストラリアに呼び戻すと何らかの恩恵を受けることが出来るようなプログラムを作ってみてはどうでしょうか? オーストラリア国内では、「起業」や「イノベーション(技術革新)」について、今まさに大きく話題となっており、私達のエコシステムの健全化の象徴となっています。今後、この動きを阻害しないためにも、技術者不足をどのように解消すべきか、真剣に考える時であると述べています。 http://www.afr.com/technology/changes-australia-must-make-to-solve-its-tech-skills-shortage-20160715-gq6s08 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-changes-australia-must-make-to-solve-its-tech-skills-shortage
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