ABC News Australiaによれば、Pfitzner氏は豪州で初めてテスラ製のソーラーバッテリー(Powerwall)を導入し、導入後6カ月で一日の電気料金を約90%削減することが出来たようです。
Powerwallは、リチウムイオンバッテリーシステムで、屋根に取り付けたソーラーパネルで発電した電気を蓄えておく新しいシステムで、電気産業に革命を起こすとも言われています。 このシステムを利用することで、家庭での電気使用量をモニタリングすることが出来、電気製品をより効率的に使用できるようになったということです。 同氏は、「このシステムを、私がオーストラリアで初めて導入したことについて、全く後悔はしていない。バッテリーのパフォーマンスは購入直後から全く変わっておらず、今後もバッテリーパフォーマンスについては、注視していく。数年後には、ソーラーパネルとバッテリーを更に購入する予定だ。」と述べています。 しかし専門家のJames Martin氏は、「太陽光や風力から発電した電気を蓄えておくためのバッテリーは、現在でも費用がかかり過ぎてしまうのが問題だ。」と述べています。 また同氏は、「費用の面で採算性が取りずらいこと、そして、採算が取れる頃には、保証期間を過ぎてしまっている可能性が高いことも問題だ。」と述べています。 バッテリーの費用については1kWh毎に1,500~2,000豪ドルかかるということです。 ちなみにPfitzner氏は、7kWhの電力を蓄える能力を持った家庭用バッテリーシステムとソーラーパネルの導入に、16,000豪ドルかかったようです。 しかし、電力会社からの電気料金の請求額は、導入前は1日当たり5~6豪ドルだったのに対して、導入後は59セントまで削減できたとのことです。 余った電力は、電力会社に買い取ってもらい、一方で曇りの日が続き、バッテリーに蓄えた電力がなくなってしまった場合は、電力会社から電力を購入します。 導入後6カ月間で、電力会社から電力を購入せずにソーラーパワーと蓄電池からの電力のみで過ごした日数は、全体の3/4になるとのことです。 しかし前述したように、採算性の問題があるようです。ソーラーパネルは、寿命が約25年で、採算が取れるまでの期間については短い場合で3年程度になりますが、バッテリーに関しては、採算が取れるまでの期間が最低でも10年はかかるということです。 そこで、Pfitzner氏はその他の手段を検討することで費用の削減を実行しようとしています。 具体的には、電力会社から電力を購入しなければならない場合に備えて、あらかじめ天候などを予想し、事前にオフピーク時に電力会社から電力を購入することで、少しでも安く電力を購入できないかと考えています。 現在のバッテリーシステムでは、このような機能が無いため、必要な時に電力会社から購入している状況です。 同氏は、「今年の12月に、ニューサウスウェルズ州政府が行っているソーラーボーナス制度が終了することで、ソーラーパネルを持っている家庭が、現在よりも多く、バッテリーシステムを購入していくであろう。」と述べています。 http://www.abc.net.au/news/2016-07-27/six-months-on-how-is-the-tesla-powerwall-working/7664450 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-whats-the-verdict-from-the-family-who-installed-australias-first-solar-battery-system-unit
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