本日付のThe Australia紙によれば、鉄鉱石メーカーのFortescue Metals社が、先日、$ US1.5億の債務問題を発表しましたが、この企業への関心の高さを背景に、発表した債務額よりも多い$ US2.3億相当の債券発行をしているとのことです。
Fortescue Metals社の最高責任者Nev Power氏は、最近の弊社からの株式に対するオファーは、市場から高い関心を得ることが出来たと話しています。 また、“Fortescue Metals社に対する強い関心を、米国より再び受けている。2015年3月の四半期の結果、生産コストの削減および鉄鉱石の搬出量が過去最高になったことなどが良い要因となり、このような素晴らしい市場の反応を得られた結果をもたらしている。”とPower氏は話しています。 しかし、Fortescue Metals社にとって、喜んでばかりもいられません。最近の鉄鉱石価格は、一トン当たりUS$53まで下がり、これは同社の生産コストとほぼ同額となっていて、収益を得るのが非常に苦しい状況だからです。 また、本日付のThe Australian Financial Review紙では、昨日BHP Billiton社が、今後の鉄鉱石に対する大型拡張プログラムを下方修正すると発表しました。この発表を受けて市場が反応し、鉄鉱石価格が昨日上昇しました。 CLSA社の資源調査部門のトップであるAndrew氏は、「(BHP Billiton社は、)配当金とバランスシートをサポートするためのフリーキャッシュフローを維持するために、今後数年間にわたって少し資本支出プロファイルを下方修正している。」と話しています。 また同氏は、「資本支出プログラムの下方修正は、鉄鉱石の余剰供給によって価格が下落しているという否定的な世論等へ対応することができるという副次的な利点もある。」と話しています。 Fortescue Metalsの創設者であるAndrew Forrest氏は、最近、鉄鉱石供給で「公平なゲーム」を大手鉄鉱石メーカーに呼びかけ、また、西オーストラリア州の首相も、大型拡張プログラムの抑制を先週呼びかけたところでした。 ゴールドマンサックス社によれば、これまで長く続いた海上輸送されている鉄鉱石への高い需要に対する供給のピークが、2016年になるという見通しです。具体的な数字については、HSBCホールディングスによると、2015年に7400万トンから来年1.08億トンに上昇するとのことです。 http://www.theaustralian.com.au/business/mining-energy/fortescue-raises-bond-offer-to-us23bn/story-e6frg9df-1227316536151 http://www.afr.com/business/mining/iron-ore/iron-ore-surges-59pc-after-bhp-billiton-slows-growth-pace-20150422-1mr79l
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