日本経済新聞によれば、ソニーは人工知能(AI)研究で知られる米カーネギーメロン大と組み、新しい家庭用ロボットを開発します。調理や物の運搬といった家事の一部を担う機能を持たせます。ソニー本体で手がけるほか、起業する研究者への資金支援などを通じて実用化につなげるようです。AIとロボットを組み合わせた新事業を注力分野に位置づけ、外部の力も活用しながら事業拡大を急ぎます。
米子会社がカーネギーメロン大と研究開発契約を結びました。ロボにAIによる学習機能を持たせ、料理などの家事を補助するような新機能を開発します。形状は物をつかむアーム(腕)型の多機能ロボなどを想定。駆動や制御では犬型家庭用ロボット「aibo」開発で蓄積した技術も生かします。 工場や倉庫に限られていたロボの活用現場を家庭や小さな店舗などにも広げる狙いです。カーネギーメロン大はAI研究論文での引用数が世界トップ10に入ります。実用化までを見据えた協力体制を構築し、家庭内で使うロボ市場をけん引します。 まず調理と搬送を主要な開発テーマに据えます。豆腐などの軟らかい物体をつかんだり、食材を見栄えよく並べたりする技術を開発します。決まった食材からメニューを組み立てて調理し、完成した料理をテーブルに運ぶ手法なども研究します。 具体的な製品の概要や投入時期は定めていませんが、5年以内に複数の技術を実用化する見通し。アームの制御や物の搬送など一部の要素技術を取り出し、家事支援ロボなど個人向けの新たな製品に応用して提供するとみられます。 外部の知見を早期の事業化に生かす取り組みも強化します。自社のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を通じてロボ研究者や国内外のAIベンチャーなどへの出資を拡大。新規事業創出プログラムで培った量産立ち上げや、販売促進ノウハウもつぎ込んで関連するスタートアップ企業を支援します。 ソニーはエレクトロニクス分野の再生にメドをつけ、新しい成長領域を模索しています。AIとロボット技術を組み合わせた領域は重点領域のひとつです。2018年度に始まる中期経営計画の中でも、同分野を柱の一つに据える見通しです。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29557270Y8A410C1TJ1000/ この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/sony-works-on-housekeeping-robot-that-can-cook
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