オーストラリアのビジネスサクセスストーリーです。デニムジャケット1着から、売り上げ15億ドルの企業になった秘訣とは?
The Australian Financial Review紙の記事によれば、衣料品の生産販売を手掛けるグローバル企業の社長であるNigel Austin氏は、24年前に大学でビジネスの勉強をしていた際に、デニムジャケットをマーケットで売り始めたが、これが大事業の始まりとなったようだ。 最初の週は、$30のジャケット1着しか売れなかったが、仕入れ先と値段の再交渉を行い、もっと良い条件で買い付けが出来るようになった。これにより次の週は20着売れ、$200を稼いだ。 Austin氏は、現在44歳。今でもデニムジャケットを売っているが、その他にもTシャツ、ジーンズ、ドレス、セーターなどを売っているが、1991年に2店舗だった会社は、今で米国、南アフリカを含む19か国に展開し、8つのブランドで1300店舗をもつ大企業となった。 売り上げは、5年間で毎年20%以上伸び続け、今年は、15.1億ドルに到達する見込みだ。 David Johns社の前最高責任者Paul Zahra氏は「コットンオンは、真のオーストラリアにおける新世代のサクセスストーリーである。彼らは、他には出来ないような品質と価格を提供することに集中している。(彼らのビジネスに)境界線を設けず、お客様のことを心底理解している会社だ」と話す。 今後3年間でさらに570の新規店舗を世界中に開店させ、総店舗数1900、そしてオンラインでの売り上げ2.5億ドルを目指している。 オーストラリア会計事務所Ferrier Hodgson社のJames Stewart氏は、「基本的に、コットンオン社が成功しているのは、同社がサプライチェーンビジネスと資産ビジネスを展開しているからだ。品質の良い製品をできる限り安い価格で販売するため、サプライチェーン戦略と調達戦略は、極めて重要である。また店は設備投資が高くないし、その回収期間が非常に早いので、比較的安価である」と話す。 同社は、2000年に直接調達をはじめ、60店舗を構えていた。その後2005年に高度な補充システムを採用し、そこから店舗数が140まで増え、これがターニングポイントとなった。 Austin氏は、「高度な補充システムとマージンが増えたことにより、売り上げ成長となり、これが企業成長の柱となった」と話す。 製品は主に中国やバングラデシュの、330工場で170のサプライヤーによって製造され、メルボルン、ブリスベン、南アフリカ、中国、シンガポール、カリフォルニア州とニュージーランドの7つの物流センターへの海上輸送される。 一方で、同社は新たな市場に展開し、その電子商取引とデジタル機能を構築しようとしているが、必要とされる国際的な専門知識持っている人材の確保に苦労している。 同社では、3000万ドルを投資して小売とリーダーシップスキルの向上を目的とした独自の大学を設立し、ディーキン大学と連携して独自に人材の育成に取り組んでいる。 http://www.afr.com/business/retail/clothing-and-accessories/cotton-on-the-inside-story-of-the-retailers-rise-to-15b-in-revenue-20150402-1m8e67
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