The Australian Financial Review紙によれば、鹿島建設は、オーストラリアでは中堅の建設会社Cockram(コクラム)社の過半の持分を取得する売買契約を締結し、オーストラリアでの事業拡大を目指すようです。
鹿島建設によるオーストラリア国内における現地企業の買収は、約2年前のIcon(アイコン)社に続き、今回が2 例目となります。Cockram 社は1861 年創業、メルボルンに拠点を持つ企業です。 鹿島建設としては、豪州での2つの買収によって、2019年までに新たなブランドのもとで事業を拡大させる狙いがあるようです。 鹿島建設から資金を提供を受けた新会社が設立される予定で、このブランドを進めていく見込みです。これにより、豪州の大手建設会社とも互角にビジネスが出来る基盤を作る狙いがあります。この新会社では、2019年までに年間売上げ目標を、20億豪ドルに設定しています。 鹿島からの資金によって、Cockram社は、オーストラリア国内の社会インフラ市場の成長戦略を実施できるほか、アジア太平洋地域や米国といった、成長している海外市場にも進出できるということです。 鹿島建設は、1840年に設立され、日本のゼネコン大手5社の一つであり、海外全体での売上げが、210億豪ドル規模となります。 鹿島オーストラリアのマネージングダイレクターである梅原基弘氏は、「日本市場では、残念ながら高成長の事業機会が得ることが出来ない。日本の建設市場は、成熟してしまっている。」と述べています。 また、「我々は、このような状況から海外に成長の機会を必要としている。オーストラリアの市場は大きく、透明性がある建設市場で、我々に成長の機会を提供してくれる。」と述べています。 オーストラリア企業2社との買収によって、Icon社が得意とする住宅や商業用の建設と、Cockram社が得意とする社会インフラ事業とを合わせて事業を行うことも可能となるようです。 既に買収をしたIcon社との業績は好調のようです。鹿島からの財政的、そして技術的な支援によって、今年の売上げは、10億豪ドルに到達する勢いのようです。 http://www.afr.com/real-estate/kajima-builds-bigger-in-australia-with-cockram-20170228-gumxdh この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/-jpn-general-construction-company-builds-bigger-in-australia-with-cockram
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