本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、ニュージーランドのビジネスマンであるStephen Hampson氏は、「オーストラリアの大学は、アイデアを商業化する支援を必要としており、私の企業であるPowerhouse Ventures社が、オーストラリアでその支援を行っていく。」と述べています。
同氏は、「オーストラリアの大学が抱える最も大きな問題は、知的財産を基本的なアイデアの段階から、実際に売れるところまで持って行く十分な資金が持ち合わせていないことである。」と述べています。 また、「Powerhouse Ventures社は、資金を供給するだけでなく、プロジェクトの早い段階から専門的なビジネスプランを提供する。」と述べています。 同社は、2010年からこのような投資事業を始め、これまでにニュージーランド企業19社を支援し、そのほとんどが成功を収めたということです。ある企業は、年間売り上げが1,000万~2,000万豪ドルを達成し、毎年50%もの成長を遂げているとのことです。 同氏によれば、オーストラリアでの同社の株式上場とビジネスの拡大をするために、2,000万豪ドルの資金調達を行う計画のようです。同社は、既にニュージーランドでは株式上場をしており、時価総額は2,400万豪ドルにのぼるとのことです。 同氏は、「我々は、このようなベンチャーに対して投資を続けるために、資金へのアクセスが必要となり、これによりオーストラリアとニュージーランドで新たなベンチャーに投資を行っている。」と述べています。 同氏によれば、ここ数カ月間で、オーストラリアの大学と数多くの議論を交わし、非常に多くの事業機会が見えているようです。 同社は、これまで19の企業への投資を行うことで、それぞれの企業の25%~40%の株式を保有してきました。初期の投資額としては、通常、50万豪ドルから100万豪ドル程度でしたが、今後は300万豪ドルまで引き上げることを考えているようです。 先にも少し述べましたが、同社は資金を提供するだけでなく、強力なマネジメントチームで構成された会社を新たに設立し、企業が成長するのに必要なコネクション(関係作り)や顧客ベースの構築を支援するとのことです。 その他として同社が商業化をするうえで着目している主な産業は、クリーンテクノロジーおよびエンジニアリング、ICT(情報通信コミュニケーション)、農業技術、そして医療やヘルスケア技術の4つの産業となります。 同氏によれば、「我々は、2010年以降、毎年30%程度の投資回収率を達成している。正しいサポート、ガイダンス、そして投資時期によって、これらのアイデアは、商業化で大きな成功を収めることが出来る。」と述べています。 http://www.afr.com/technology/powerhouse-ventures-is-here-to-help-universities-to-commercialise-their-ideas-20160209-gmpdtg この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-an-overseas-company-helps-australian-universities-to-commercialise-their-ideas
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