The Australian Financial Review紙によれば、シドニーのオークション市場は、2016年に入ってからも、世界金融市場の不信感により、まだ安定していないようです。
シドニーにおけるオークションでの物件数は、1年前の同時期に比べて半分となっていますが、一方で、メルボルンは物件数と成約率ともに、まだ強いようです。 シドニーでは、Domain社が44の物件をオークション開催をしましたが、成約率は43%に留まりました。 DomainグループのチーフエコノミストであるAndrew Wilson氏は、「オークションでの物件数は少ないが、オークションの結果は住宅市場のバロメーター(指標)となっている。このことから見ても、シドニーは、住宅市場が弱まっている。」と述べています。 メルボルンでのオークションでの物件数は、シドニーの2倍以上でした。シドニーの状況とは、正反対となっています。昨年の同時期と比べて2倍の98の物件が、オークションにかけられました。 同氏は、「メルボルンは、成約率が74%で、安定している。シドニーでは、価格帯や地域によって状況が違うが、メルボルンは、昨年末に比べて上昇している。」と述べています。 住宅市場を見極めるためには、2月第一週(来週末)におけるオークションが重要のようです。シドニーでは、昨年は300の物件がオークションにかけられましたが、今年は200件程度と見込まれています。一方メルボルンは、昨年の同時期に比べて2倍近い物件が、オークションにかけられる予定です。 オーストラリア全体で見れば、不動産会社への問い合わせは、増えているようです。 Raine & Horne社の会長であるAngus Raine氏は、「住宅評価額は、2015年1月に比べて、30%を上限に上昇している」と述べています。 シドニーの住宅価格については、昨年末に大きく下落したことを受けて、1月に入って0.5%上昇しました。 メルボルンも、住宅価格は昨年末に比べて上昇しました。また、この時期としては珍しく、購入可能物件数が、少ないようです。 Greg Hocking Real Estateグループの Greg Hocking氏は、「最近市場に公開された物件は、どの物件も、購入希望者からの問い合わせをかなり受けている。」と述べています。 しかし、オーストラリアで3番目に大きな都市であるブリスベンの住宅市場は、(メルボルンと比べて)、静かなようです。 http://www.afr.com/real-estate/residential/melbourne-outstrips-subdued-sydney-auction-weekend-20160128-gmgat5 この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-australian-housing-market-update-melbourne-outstrips-subdued-sydney-auction-weekend
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