本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、Origin Energy社とAWE社は、Alinta Energy社とのガス販売契約合意に達し、西オーストラリア州パース北部にあるWaitsia Gasプロジェクトにおける第一ステージへの1,750万豪ドルの投資を決めたようです。
世界での石油やガスの価格が下落している中、オーストラリア国内へガス供給を目指すこのプロジェクトは、ガス価格の面では、地域での需要と供給のバランスの影響をさらに大きく受けますが、このプロジェクトが始動したことで、このような状況下でも、商業化できることを示しています。 このWaitsiaプロジェクトは、既存のプロセスプラント(処理施設)やパイプラインに近いことから、容易に西オーストラリア州の主要ガスセンターに供給することができるとのことです。 AWE社の最高経営責任者のBruce Clement氏は、このプロジェクトが完成すれば、現在のオーストラリア西海岸のガスマーケットを独占しているQuadrant Energy社のNorth West Shelf ventureに対抗できると述べています。 同氏は、「Waitsiaプロジェクトは、歴史的にも(需要が)強い西海岸のガスマーケットにおいて、AWE社が、生産コストが安いガス生産者となることが出来る。」と述べています。 プロジェクトの開発初期段階として、Waitsia-1とSenecio-3 のガス井を、生産能力を増強する既存のXyris生産プラントにつなげ、処理されたガスは、Parmeliaパイプラインで西オーストラリア州のガス利用者に届けられる予定です。 このプロジェクトの初期生産能力は、今年8月に始動すると一日当たり約10テラジュールとなる予定です。Alinta Energy社は、一日当たり10テタジュールのガスを、2年半、テイク・オア・ペイ契約(Take-or-pay Contract)しました。合意価格は、公開されていません。 プロジェクトの開発が更に進み、開発が後半になると、生産能力は一日当たり約100ペタジュールを生産することが出来、これは西オーストラリア州の一日当たりのガス消費量の約10分の1にあたるとのことです。 プロジェクトの総開発コストは、1億7,500万豪ドルと試算されています。 http://www.afr.com/business/energy/gas/awe-origin-energy-give-green-light-to-first-stage-of-wa-gas-project-20160104-glzd2y この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-green-light-to-first-stage-of-wa-gas-project-in-australia
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