本日付の朝日新聞によれば、2日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した「国際ロボット展」では、人と一緒に働くロボットが相次いで登場しました。体力を使う作業の負担を減らしたり、集中力が求められるこまかい作業を手伝ったり。ロボットとの「協業」はどこまで進むのか注目です。
産業用ロボット大手ファナックのブースでは、緑色のロボットがタイヤを持ち上げていました。重さ35キロまで移動させることができ、自動車の生産ラインなどで作業員の体力的な負担を減らすことができるとのこと。川崎重工業は、人と同じスペースで働けるロボットを紹介。部品の組み立てだけでなく、弁当箱に小さな「しょうゆ入れ」を正確に置くというこまかい作業もできます。 産業用ロボットはこれまで、安全面の配慮から柵で囲む必要がありました。それが2年前の規制緩和で、人が触れると停止するなどの安全対策を講じれば、一部のロボットは柵を設ける必要がなくなり、人手に頼っていた工程でロボットの「手伝い」が可能になりました。 工場だけでなく、高齢化が進む農作業の現場でも活躍できそうです。宇都宮大学やNECは、イチゴを自動収穫するロボットを開発しました。熟したものだけを選び、果実に触れずに収穫できます。ロボットコンテストの上位作の実演では、東京農工大の学生が農地を移動できる1人乗りのロボットを紹介しました。中腰での作業の負担が軽くなるとのことです。 ドイツ大手のクーカのブースでは、フラワーアーティストの田中孝幸さんがロボットに手伝ってもらいながら、花のアレンジメントを作っていました。ロボットは田中さんから渡された花を、指示された位置に正確に生けていました。細かい作業を代行できるといいます。 サービス分野では、ロボット開発、販売を手がけるココロ(東京都羽村市)が、等身大の女性の人型ロボット「アクトロイド」を展示しました。内部にある約50本のシリンダーを空気圧で制御し、人の自然な動きを再現しました。テーマパークのハウステンボス(長崎県佐世保市)の園内で開業した「変なホテル」のフロント係として活躍しています。 野村総合研究所の推計によると、10~20年後に、日本の労働人口の約49%の仕事が人工知能やロボットで代替可能になるといいます。広報担当者は「労働力不足の対応として、ロボットという選択肢もあることを伝えたい」と話しました。 http://digital.asahi.com/articles/ASHD362PBHD3UEHF013.html この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-robots-toiling-side-by-side-with-humans-in-japan
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