日本経済新聞によれば、東京工業大学発ベンチャーで医療用ロボットを開発するリバーフィールド(は国産として初めてとなる手術ロボットの実用化に乗り出すようです。東レエンジニアリングなどから第三者割当増資で総額11.5億円の資金を調達しました。開発を急ぎ、厚生労働省の承認を得て、先行する米「ダヴィンチ」の半額程度で2020年の販売を目指します。精度の高さと使いやすさに加え、価格の安さを武器に、日本製ロボットの普及を狙います。
同社は細かく精密な動きで外科手術を支援するロボットを開発中のベンチャー企業で、2014年設立されました。空気圧を制御する技術を応用することで、操作中の医師に触感が伝わるような工夫を取り入れているのが特徴です。繊細な臓器の手術をしやすくする特徴があります。 第三者割当増資を引き受けるのは東レエンジのほか、SBIインベストメント、ジャフコ、ビヨンドネクストベンチャーズなど。増資で資本金と資本準備金の合計は約20億円になります。現在は試作品を組み立てており、厚労省から安全性や操作性で製造販売承認が得られれば、20年にも販売する計画です。資金調達で生産や販売の準備を進めます。東レエンジが生産などで協力するとみられています。 例えば前立腺がんの手術の場合、排尿などの機能を残しながら、がん組織を切除する必要があります。1ミリメートル単位の精密さと繊細さが求められる手術になることから、人の手では限界がありました。 手術ロボットは米インテュイティブ・サージカル社の「ダヴィンチ」が世界市場で先行しています。だが、ロボット本体の価格が1台2.5億円と高額なうえ、維持費が年2000万円以上かかります。リバーフィールドはダヴィンチの半額での販売を目指しており、実現すれば医療費の節減につながります。日本を皮切りに、世界での販売を目指します。 東レエンジはリバーフィールドが既に販売している内視鏡観察支援ロボットを受託製造しています。これまでの提携関係を生かし、資金調達でも支援するほか、手術ロボットの実用化でも生産や販売の面で協力します。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22562140T21C17A0TJC000/ この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: https://www.j-abc.com/blog/japanese-firms-robotic-surgeon-to-hit-market-by-2020
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