本日付のThe Australian Financial Review紙によれば、オーストラリアの貿易・投資大臣であるアンドリュー・ロブ氏は、アトランタで締結された環太平洋パートナーシップ協定では、勝ち組と負け組が出たことを、認めたようです。
同紙によれば、オーストラリアにおける勝ち組と負け組は以下の通りです。 勝ち組: 牛肉:豪州外務貿易省によれば、TPPによって、日本への牛肉の関税が引き下げ。メキシコとカナダへの冷蔵および冷凍牛肉は、10年かけて関税撤廃。アメリカとのAUSFTA牛肉セーフガード廃止。 サービス:TPPによって、異なるルールを標準化、ライセンス認証を展開し、統一されたペーパーレスの税関書類、TPP参加国での操業許可。 鉄鉱石、銅、ニッケル:豪州外務貿易省によれば、ペルー向け輸出については、関税の即時撤廃。ベトナム向けのエネルギー輸出については、関税引き下げ。 米:日本へのコメ輸出拡大。 ワイン:メキシコ、カナダ、ペルー、マレーシア、ベトナム向けの関税引き下げ。 チーズ:TPPによって、特定のチーズ製品に対する関税撤廃。その他のチーズ製品についても、関税引き下げや輸出拡大。米国は、酪農家が追加で9,000トンのチーズ販売の権利を獲得。 大手グローバル電子商取引:グローバル電子商取引を行っている大手の会社は、オーストラリアの消費者に対して、自社製品を販売しやすくなります。 シーフード:豪州外務貿易省によれば、TPPによって、15年以内に、メキシコと日本向けの関税撤廃。そしてカナダ、ペルー、ベトナム向けについては、関税引き下げ。 負け組: 砂糖:Australian Sugarは、「TPPの締結には、がっかりした。」と述べています。一方で、アメリカは、マーケットを保護する立場を維持しました。 ニュージーランドの乳製品:New Zealand dairy co-operativeの会長であるJohn Wilson氏は、「関税のすべて撤廃を目指していたので、合意内容はあまりにかけ離れており、大変残念。」と話しています。 http://www.afr.com/news/economy/trade/tpp-winners-and-losers-20151005-gk1zmb この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-tpp-winners-and-losers-in-australia
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