最近のThe Australian Financial Review紙によれば、オーストラリアのクイーンズランド州南東部では、新築住宅の建設が過去6年間で最も良い状況となっているようです。主な理由としては、銀行が積極的に貸し付けを行い、住宅購入者は、土地付き一戸建てのパッケージを好んで購入しているからのようです。
オーストラリア統計局によれば、昨年12月は、クイーンズランド州で2,155戸の新築住宅が承認され、これは11月に比べて13.4%上昇し、2010年1月以降で最も大きな数字となりました。 Housing Industry Associationが最近発行した「New Home Sales Report」は、オーストラリア大手住宅建設会社を対象に調査を行いました。これによれば、オーストラリア全体では新築住宅販売が、3期連続で下降しているが、クイーンズランド州は、8%上昇したとのことです。 株式上場企業と非上場企業ともに、クイーンズランド州では、新築住宅販売は好調のようです。AV Jennings社は、クイーンズランド州における暫定利益が39.2%上昇し、クイーンズランド州が、オーストラリア国内で最も良い結果となったようです。 また、Villa World社は、最近、ブリスベン南部の726区画の土地を、新たに3,200万豪ドルで購入したようです。 同社のマネージングダイレクターのCraig Treasure氏は、「我々は、ブリスベンが他州でこれまで行われてきた開発が、今後が行われると見ている。唯一の懸念事項は、クイーンズランド州が、雇用の成長に対応できるかだ。」と述べています。 同氏は、「最近実施された、銀行融資に対して健全性を保つための規制については、特に問題になっていないし、低金利によって住宅所有者は助かっている。また、ブリスベンの北部や南部に住んでいる人々で、ブリスベンシティーに近いマンションにダウンサイズして住みたいという人は非常に少ない。人々は、一戸建て(裏庭付き)に住みたいのだ。」と述べています。 新規参入した小さな住宅建設業者も、(ブリスベンでは)、ビジネスが好調のようです。 Tessa Build社は、Brendan Tutt氏とChris Vitale氏によって創設され、今年、200戸の新築を建設予定とのことです。 Tutt氏は、「我々は、過去12カ月間で24戸の新築住宅を完成させた。我々は、一戸建てに人々の関心が強まっているのを目の当たりにしている。」と述べています。 また同氏は、「ブリスベンはこれまでシドニーで行われてきた開発に続く傾向があった。我々は、今まさにこれに直面しており、我々が注目しているブリスベン市場は、非常に強い中期的な見通しを持っており、今後は、品質、ビルダー、そして地元の知識が成功のカギとなるであろう。」と述べています。 同氏は、「銀行は、土地開発に対する資金供給に積極的だ。土地開発は一般的に期間が長いプロセスとなり、銀行は土地開発を慎重に考えるが、今、銀行は、土地開発に強い関心を持っている。」と述べています。 Ray White社のJamie Martin氏は、「住宅購入が好調であることから、住宅のビルダーやデベロッパーからのマーケティングや販売の要請が増えている。」と述べています。 また同氏は、「我々は、クイーンズランド州南東部における住宅用区画(空き地)への需要が非常に高まっているのを見続けている。区画の登録は、ブリスベン、ゴールドコースト、イプスウィッチ、ロガン、モートンベイ、レッドランズ、そしてサンシャインコーストで増加している。」と述べています。 http://www.afr.com/real-estate/queenslands-builders-ahead-of-the-country-with-rapidly-rising-new-home-sales-20160201-gmj6lx この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-queenslands-builders-ahead-of-the-country-with-rapidly-rising-new-home-sales-in-australia
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