朝日新聞によれば、古着の買い取りや販売を手がける事業者が増えているようです。若い世代を中心に古着への抵抗感は薄れ、市場もじわりと広がっているためです。事業者は利便性や信頼感を売りに、様々なサービスを投入して新たな顧客を呼び込んでいます。
洋服通販サイト「ZOZO(ゾゾ)TOWN(タウン)」を運営するスタートトゥデイは古着の買い取り・販売サイト「ZOZO(ゾゾ)USED(ユーズド)」を2012年に始めました。利用者が、不要な衣類を袋に詰めて宅配便で送ると、査定された金額が利用者の口座に振り込まれる仕組みです。専用の袋や送料は無料。買い取った衣類はサイト上で販売されます。 現在、サイトには常時60万着の古着が掲載され、毎日1万点が追加。30代女性を中心に支持を集め、13年3月期に9億円だった売上高は16年3月期に80億円まで増えました。同社の担当者は「リユース(再利用)を当たり前の文化にしたい」と意気込んでいます。 ブックオフは、子会社で実施する買い取りサービス「ハグオール」の買い取り窓口を、昨年から三越や高島屋にも設けました。ブックオフではほとんど取り扱わない高級ブランドのバッグや洋服を扱うことで市場の拡大をねらいます。窓口は現在3店舗。訪問しての買い取りと合わせ、1カ月で6万~7万点を買い取ります。「質屋や路面店に入りづらいお客様が、『百貨店なら』と安心して来てくれる」(広報)とし、今後も百貨店内に広げていく予定です。 「おしゃれ感」をアピールするのは、リサイクルショップ「パス・ザ・バトン」。スープ専門店「スープストックトーキョー」を創業した遠山正道氏が立ち上げました。東京・表参道や京都・祇園などの3店舗には、個性的なアクセサリーや洋服が並び、ブティックと変わらない雰囲気です。 オリジナルとリユースの商品を常時2万点以上扱います。リユースのタグには元の持ち主の顔写真や商品にまつわる思い出が記されています。リユース商品の売り上げは店と売り主で折半し、「大切にしてきたので、違う形でいかしてほしい」と繰り返し訪れる売り主も多いということです。 レンタルと古着販売を組み合わせた一風変わったサービスを始めたアパレルもあります。「アース ミュージック&エコロジー」などを展開するアパレル大手のストライプインターナショナル(岡山市)は昨秋、スマートフォンアプリを使って月額約6千円で新品の服が借り放題になるサービス「メチャカリ」を始めました。貸すだけでなく、服はやがて古着として販売します。「若い世代に安く、いろんなファッションにふれてもらい、次の購買層を育てたい」(広報)と期待しています。 若い世代が引っ張る形でリユース市場はじわり伸びているようです。環境省が推計した家電や書籍も含めたリユース市場規模(車、バイクなどは除く)は12年の1兆266億円から15年は1兆575億円になりました。15年の調査では、過去1年間に1度以上中古品を購入した人は60代以上で23・7%でしたが、10~20代では41・9%でした。 http://digital.asahi.com/articles/ASJB451BZJB4ULFA00Z.html この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-used-clothes-sales-booming-among-young-people-in-japan
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