最近の朝日新聞のよれば、イトーヨーカ堂(千代田区)が立川市に設立した農業事業会社「セブンファーム東京」では、店舗から出た生ごみなどを堆肥(たいひ)にし、農産物を栽培する「環境循環型農業」への取り組みが4年目を迎え、出荷量は順調に伸びているとのことです。
「セブンファーム」の看板が掲げられた立川市北部のホウレンソウ畑。「出荷はいつになりますか」「1月の雪の影響はありませんか」。農家の荒井信男さん(67)は、こう尋ねるイトーヨーカ堂の社員を前に、防寒用にトンネル状に張ったカバーを広げ、収穫時期を説明していました。 同社が環境循環型農業に取り組み始めたのは2008年のことです。 店舗から排出される生ゴミを堆肥の資源として再利用し、同社が運営する専用農場に搬入。そこで収穫された農産物を店舗で販売する仕組みをつくりました。 07年に食品リサイクル法が改正され、食品関連事業者の業種別の食品循環資源リサイクル実施率目標値が設定されました。同社の目標値は45%でしたが、08年度のリサイクル実績値は26・5%でした。 同社は生ゴミの堆肥化処理に取りかかりましたが、全国に当時4千人近くいた契約農家に届けるには輸送コストがかさみます。そこで店舗近くに畑をつくり、リサイクルの「輪」を完成させました。12年度に目標値の45%を超え、14年度は50・2%になりました。 同社によると、セブンファームは東京以外に全国に10カ所あります。「東京」は荒井さんら立川市の農業生産者との共同出資で12年10月に設立されました。昭島市や東大和市など8店舗の生ゴミを堆肥にし、農産物は都内の約40店舗で販売されています。 東京では、初年度は7人の農家が約7ヘクタールにホウレンソウやブロッコリー、かぶなど8品目を約250トン収穫。現在は約17ヘクタールに拡大し、今年度は21人に増えた農家で、14品目約800トンを収穫できる見込みのようです。 店員やパート従業員が畑に出かけ、生産者が店舗を視察することで、環境循環型農業への意識が高まっているといいます。 春先や秋口には、畑の近隣にある店舗やネットスーパーの利用客に朝採れ野菜が届くといい、同社は「都会だからこそできる。『鮮度』を切り口に展開したい」と説明しています。 http://digital.asahi.com/articles/ASJ2H3D4HJ2HUTIL00H.html この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-supermarket-waste-gets-sent-back-to-farms-to-use-as-compost-in-japan
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