The Australian Financial Reviewによれば、シドニーとメルボルンの住宅価格が、2017年に2桁上昇すると、SQM Researchの専門家Louis Christopher氏は予想しています。
Christopher氏は、2012年の住宅ブームを正確に予想し、今年の住宅価格についても上昇すると見事に当てた専門家で、連邦準備銀行が政策金利を来年半ば頃までに更に0.25%値下げすれば、シドニーの住宅価格が18%、メルボルンは17%上昇するのではないかと予想しています。 同氏によれば、もし連邦準備銀行が政策金利の利下げを行わない場合でも、オーストラリアの経済に変化がない場合は、シドニーの住宅価格が16%、メルボルンが15%上昇すると予想しています。 2つの都市については、少なくとも8%は上昇すると予想されていることから、初めて住宅を購入する人々にとっては、厳しい状況に変わりはありません。 2013年と2014年に見られた住宅価格の上昇は、主に投資家によるものでしたが、今回の住宅価格上昇については、主に住宅所有者(投資家でない)によるものと予想されています。 同氏によれば、「連邦準備銀行は、オーストラリア健全性規制庁(Australian Prudential Regulation Authority:APRA)が再度、住宅投資家への融資を抑えること、もしくは(連邦準備銀行が)政策金利を上昇させること、もしくはこの両方をすぐに実施する必要がある。」と述べています。 実際に、APRAは各行に対して、投資用住宅への融資を控えて、融資の増加ペースを前年比10%未満に抑えるよう要請していることで、投資家の住宅購入を抑えることに成功していますが、住宅所有者への融資は特に抑制されていません。 しかし、APRAが各行に対して更なる融資の引き締めを要請するのは、それほど簡単ではありません。各行が、住宅所有者に対しても融資を抑えることなどには、慎重な姿勢を見せると思われるからです。 他の都市の予想としては、ブリスベンにおける2017年の住宅価格は8%、ホバートは12%上昇すると予想されています。いずれも、連邦準備銀行が前述したような利下げを行った想定です。 一方で、パースとダーウィンは最低2%または9%を上限に、住宅価格が減少すると見られています。 同氏によれば、2017年と2018年は新築住宅の供給過多となることを予想しており、ブリスベンが最も悪い状況で、続いてシドニー、メルボルンとなると予想されています。 また、「オーストラリアの住宅市場は高騰しており、政策金利も2.5%まで利上げすべきで、これにより住宅市場が落ち着くであろう」と述べています。 http://www.afr.com/real-estate/sqm-research-predicts-sydney-house-prices-could-rise-by-18pc-in-2017-20161102-gsg7ti この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-sydney-house-prices-could-rise-by-18pc-in-2017
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