The Australian Financial Review紙によれば、5月におけるオーストラリアの住宅ファイナンスが、投資家向けに3.9%上昇し(オーストラリア統計局の調べ)、過去1年間で最高の伸びを示したようです。
投資家向けのファイナンスは、4月の113億豪ドルから5月は117億豪ドルとなり、過去3カ月で初めて増加しました。 「金融機関が貸し出しの締め付けを実施した後、投資家による住宅ファイナンスは低迷していたが、ここに来て安定してきている。」とUBSのエコノミストであるGeorge Tharenou氏は述べています。 「住宅ローンは、昨年低迷したが、このデータは、特に投資家による住宅ローンが安定してきた兆しを示しており、これまで高騰してきた住宅価格は崩壊するというのではなく、今後落ち着いていくであろう。」と述べています。 オーストラリアの住宅市場では、特にメルボルンやブリスベンにおけるマンションの建設ラッシュで、住宅供給が過多になり、価格が減少するのではないかという不安が広がっています。 住宅ローンの新規貸付は、全体で5月は323億豪ドルとなり、4月の320億豪ドルから1%上昇しました。居住者向けの新規住宅ローン貸付については、135億豪ドルとなり0.4%上昇しました。 オーストラリアの連邦準備銀行が5月初旬に政策金利を過去最低の1.75%に引き下げて以降、新築住宅の承認件数が5月に5.2%減少したという結果が発表されました。この減少の主な要因は、これまで投資家に人気があったマンション・タウンハウス・2戸建住宅の承認件数が11.3%減少したことによるものです。 住宅産業では、国政選挙を終え住宅への需要が高まることを期待しています。 オーストラリア住宅産業協会のシニアエコノミストであるShane Garratt氏は、「国政選挙の結果が判明し、住宅購入希望者が市場に戻ってくる。今年の終わり頃にさらなる政策金利の引き下げが見込めれ、これは住宅購入を希望している人にとっては朗報だ。数多く建設されているマンションの引き渡しも進み、今後しばらくは新規住宅ローン貸付も増えていくと見込んでいる。」と述べています。 住宅を初めて購入する人々に対する住宅ローンについても、5月は上昇しました。5月の新規貸付件数が8,488件となり、昨年の12月(9,367件)以降、最も大きい数字となりました。 今年5月までの12カ月間における住宅を初めて購入する人々に対する住宅ローンは、昨年の同時期から3.6%上昇し、345億豪ドルとなりました。 http://www.afr.com/real-estate/residential/housing-finance-picks-up-in-may-biggest-rise-in-investor-loans-in-a-year-20160711-gq2x6b この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください: http://www.j-abc.com/blog/-housing-finance-in-australia-picks-up-in-may-biggest-rise-in-investor-loans-in-a-year
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