オーストラリア連邦政府は、イノベーションの政策について月曜日に発表しました。11のポイントについて、まとめてみました。
1. 科学分野への安定した投資 これまで毎年資金を提供してきましたが、この度、これまでで最も多い資金を、科学インフラ分野に安定的に供給するようです。今後4年間で、4億5900万豪ドルを資金提供する予定で、2017年から始まるとのことです。 2.税 投資家は、キャピタルゲイン税免除や所得控除ではなく、20%の税額控除が可能となります。 「税額控除」というのは、課税所得に税率をかけて最終的に出てきた税金額から、控除する税金額をさらに差し引くものです。 一方、「所得控除」というのは、所得の部分から控除するものですので、税率をかける前の段階で差し引くものになります。 3.起業 起業に対する、ベンチャーキャピタル投資について、10%の税還付が可能となります。 4.破産 法改正が今後行われ、破産期間については3年間から1年間に短縮されます。 5.大学への資金インセンティブ オーストラリア政府は、産業界と大学との連携に向けた研究助成金を、今後4年間で1億2700万豪ドル割り当てます。 6.ビザ 新たに起業家ビザが設けられ、海外からの素晴らしい人材をオーストラリアへ呼び寄せます。2016年11月から開始をする予定で、STEMやICTの分野で大学院を卒業した優秀な人材に対して、永住権申請・発行を通常のプロセスに比べてスピーディーに行います。 7.海外渡航 オーストラリアの起業家に対してシリコンバレーやヨーロッパ、アジアの4都市への海外渡航を容易にする措置を行います。 8.サイバーセキュリティー Cyber Security Growth Centreを2016年中頃を目処に新設し、今後4年間で2200万豪ドルを拠出します。 9.政府機関 産業省の中に新たに「Innovation and Science Australia」という部局を設け、さらに内閣の中に「Innovation and science committee(委員会)」を設けます。 10.サマースクール 5年生と7年生向けの、コーディングプログラム(コンピューター用のプログラムを組むこと)と、9年生と10年生向けのICT(情報通信技術)の夏季学習に対して、今後更なる予算を割り当てます。このプログラムは来年からスタートし、今後4年間で8400万豪ドルを拠出します。 11.CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構) CSIROに対して2億豪ドルの支援を行い、CSIRO自体もしくは、公的研究機関や大学が開発した既存の新興会社や、新しい会社に対して、共同投資を目的としたイノベーション基金を設けます。 http://www.afr.com/news/politics/innovation-statement-at-a-glance-20151206-glgwza この記事を英語で読みたい方は、こちらをご参照ください。: http://www.j-abc.com/blog/-australian-new-innovation-statement-at-a-glance
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